プリンス&プリンセス 

お久しぶりの更新です。
なんだか、途中でネットが使えなくなったり、引越しをしたりで、忙しくて、なかなか更新できず!でした。
映画も、最近、ココにかけるほど感動したものを見てなくて。
でも、今日は、ちょっとイイのをみたので、ご紹介します。

プリンス & プリンセス
B000641946ミッシェル・オスロ

おすすめ平均
stars物語のつくり方が絶妙です
stars子どもと一緒に見られる!
stars凝り固まった心がほぐれました
stars愛らしい!

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題名からして、よくないですか?
王子様と王女様!(お姫様)いくつになってもやっぱり憧れですよ。
童話大好きだし!

影絵って言うのが、まずポイントです。「なつかしい!!!」コレに尽きますね。
天気予報のときとか、その絵を見られるだけで番組を見てた覚えがある。
実は、長野の藤城清治美術館にいったりとか、あの人のが、結構好きで。
保育園ではマニアックなバリの影絵をお祭りで開催してくれたりとか幼少期のなにかともつながっているようで。

見た感想は、やっぱりフランス産だから?日本のとくらべたら、ヒネてる感じ。大人向けかと思いました!
でも、たぶん子供向け?もし、子供向けじゃなかったら、特典映像なんて、ジョーク効きすぎです。
それにしても、なんだか影絵は暖かいのにミステリアス。

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中国女 赤の使い方が印象的

ゴダールの中国女です!
この映画は本当に印象が強いですねー。

ひとつは、「赤という色」真っ赤な共産党主義宣言(マルクス著)を山盛りに積み上げるシーンは本当にかっこよかった。インテリア一つ一つがかっこいいし、パリジェンヌもパリジャンも素敵な服を着ている。華美ではなくて、オシャレ。

しかし、また、この話は、ベトナム戦争や、中国の文化革命に影響されてはやったらしい「共産主義」を学生達が「スタイルとして取り入れているのでモノにできずにどんどん論理武装が崩されていくし共同生活も破綻するといったような方向でも描かれている。



中国女

おすすめ平均
煙に巻かれた「赤」
秋にぜひ
アンヌも好きな映画作品

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ゴダールがスタイリッシュさを前面に出したかったのか、ファッションやスタイルとしてしか共産主義を消化できなかった学生達を風刺的な視点で描きたかったのかは私にはわからないが、私は、後者の視点でこの映画を捕らえている。
そして、自分のなかでは、ゴダールを「オシャレ映画」として位置づけているし、これを脱却したいが為のブログの題名なのです。
スタイルより、本質を理解したいお年頃。なにが本質なのかは、個々人によって違うので、おいておいてね。

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バルタザールどこへ行く 東方三博士の名ではなくロバなんです

とっても哀しいことがあって、一番に思い出したのが、この映画でした。
baru.jpg
バルタザールどこへ行く
この映画が表現されるときに使われる言葉は、「人間の罪悪」そうなのかもしれない。
そうなのかもしれないけれど、やはり、私たちは生きていかなければならないのだ。生きていけるのならば。
そして、生きている限り、いつも、他の生命の喪失を体感していかなければならないのだ。

それにしても、バルタザールといえば、キリスト誕生時に馬小屋に訪れた、東方の三博士であるメルキオール(Melchor)、バルタザール(Baltasar)、カスパールもしくはカスパー(Gaspar)を思い出しますね。
この3人は青年、壮年、老人だったのでバルタザールは壮年で、「善行」の象徴です。
バルタザールという名前にこめられた全てをロバに当てはめると「人に使役されるにふさわしい」と思いませんか?
これら三博士のことを、新約聖書では「マギ」と示しているらしいです。

あらすじ

教師の娘、マリーは幼馴染で農園主の息子のジャックと二人で、一匹の生まれたロバを、「バルタザール」と名づける。しかし、ジャックの引越しとともに、マリーはバルタザールとわかれなければいけなかった。
10年後、美しく成長したマリーと再び出会った「バルタザール」。
バルタザールにかまいっぱなしのマリー。
マリーを好きなゆえにバルタザールを痛めつける不良のジェラール。
そして、人間の小さないさかいに巻き込まれて傷ついてゆくバルタザール。
ロバは、人間に使役されるものというイメージであるが、この映画のロバの視点は人間の視点そのものであるとおもう。他人の、自分の「痛み」「横暴」「暴力」を、人間はただ眺めているしかないのだ。
そして、再び過ちを犯すのだ。

まったく関係ないけど、バルタザール、そしてマギといえば!
eva_vlo6.jpg
エヴァンゲリオン・「ネルフ、誕生」にてMAGIが語られます
カスパー、バルタザール、メルキオール、マギこのキーワードで同じくらいの世代なら、やっぱり「エヴァ」思い出しちゃいますよね?
ただ、エヴァでのMAGIの設定は、MELCHIOR・1=科学者としての人格、BALTHASAR・2=母としての人格、CASPER・3=女としての人格
をもち、
「人間の持つジレンマをシステム的に再現しただけでなく、人間の思考パターンを移植した人格移植OSであるという点でも人間に近似している。」
という、すんばらしいスパコンらしいですが、
細かいことを言うと、もともと、メルキオールが愛を、バルタザールが善行を、カスパーが信仰を表しているので、
なんとなく、「女としての人格」は青年であり、愛を象徴するメルキールでいんじゃないかな?なんて思いましたね。で、
「科学者としての人格」を、老人であり、信仰を象徴するカスパーが担うのが、すっきりする。
科学者は科学を「信仰してる」とよくいいますからねー!「科学的にありえない!」とかいっちゃうらしいですしねー。
もうそれは、信仰ですよ。

さらに、映画と関係ありませんが、「バルタザール」はボトルサイズ(容量)12000mlをあらわしているらしいですよ。ハーフサイズは375ml、フルボトルは750mlというのはおなじみだと思いますが、それらと同じ単位として、バルタザールが使われているんです。
もっと面白いのが、世界史などでおなじみの名前、「ネブカドネザル」です。これは、15000mlをあらわします。
日本人だから面白いだけなんでしょうけどねー。西洋ではおなじみのことなのかな?

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沈黙の世界 華氏911以前のドキュメンタリーでのカンヌ大賞受賞作品

上映中の「DEEP BLUE」のようなもの。 しかし、ちょっと斜めに見ると、実はトンでも番組だ!これはアリなの?

残念ながら、沈黙の世界だけのDVDはなかなかないみたいです。
ビデオはあるらしいのですが。

簡単に言うと、冒険家クストーが海底などを案内し、それをフィルム化したのが、ルイ・マルです。
「沈黙の世界」は海中のさまざまな生物とのふれあいを、「太陽の届かぬ世界」では、海底で基地を作って生活を、「世界の果てへの旅」では、南極を旅します。

こちらは、沈黙の世界の続編、「沈黙の世界」「太陽の届かぬ世界」「世界の果てへの旅」が一緒になったボックスです。

sekai.jpg
三つの世界(ルイ・マル/ジャック・イブ・クストー)


で、私がお勧めしたいのが、やはり、「沈黙の世界」です!
ま、今でいう、「DEEP BLUE」みたいなものなのかもしれませんが、
普通に見るときれいで面白いんですが、ちょっと斜めに見ると、これまた!トンでも番組みたいなんですよ!

まず、

・「実験のためだから仕方がない」とかいって、いきなり海中で爆弾を炸裂させ、海の生物は死屍累々。
・大きな亀の甲羅にすがり付いて、亀をエンジン代わりにして、海中遊泳(亀はたぶん、大迷惑)
・鯨を見かけたら、「海の男の血が騒ぐ」とかいって、無意味に捕獲(槍で)
・その、血を流している鯨を船の横に放置して、サメを呼び、サメを鯨に群がらせるところをきっちりとフィルム化
・そこまでしたら今度は、「鯨の弔い合戦といこう!」と、サメを虐殺 海の中のサメに槍をぶつけたり、
吊り上げて甲板で斧で攻撃したり、半端じゃない。
・ガラパゴス諸島に上陸後、ゾウガメを発見、早速いす代わりにして乗ったり、片足ずつゾウガメに乗ったりして遊ぶ。
おまえは、茶魔かっつーの!下のゾウガメはピエールですか?(御坊茶魔はリード付の亀に乗って通学します)
chama.jpg
おぼっちゃまくん 1―上流階級ギャグ
まあ、こんな感じで、とても「自然を愛している人間とは思えない」映画なわけですよ。
「そんなお茶目なところが、時代のおおらかさを感じさせる」映画でもあるわけです。いまだったら、動物愛護団体が
なんていうのか???

まあ、必見ですな。

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地下鉄のザジ 天真爛漫でオシャレなコメディ

ご存知、フランスのルイ・マル監督作品の「地下鉄のザジ」かわいいし、すごくオシャレだから、よくポストカードになっているよね?
わがままでおてんばなザジが、パリに来て繰り広げる追いかけっこを不思議に描いた不思議な作品。
zazie.jpg
地下鉄のザジ(ルイ・マル)
あらすじは、特にないです。
田舎から、遊び人のお母さんが彼氏と遊ぶため?に出てきたときに、ザジをつれてきて、自分が遊んでいる間は、
親戚の家に預けているんだけど、その間にザジが巻き起こす珍騒動をパリの町並みとともに、スタイリッシュに
えがいています。

また、ラストのザジの台詞が名言!

あれだけ他人に迷惑かけておいて、引っ掻き回しておいて、感想がそれかい!みたいなかんじの。

とってもキュートなザジをぜひ、ごらんください。

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アンダルシアの犬

ルイス・ブニュエルの、倦怠感やエロティシズムはすきではない。

しかし、彼が、サルバトール・ダリと作った『アンダルシアの犬』だけは、大好きだ。

シーンのひとつひとつがかっこよかったり哀れだったり。
undalou.jpg
アンダルシアの犬
シュル・レアリスムの極致として有名なアンダルシアの犬。
タンゴの曲に合わせてまぶたを手で押さえて目を広げ、眼球をメスで真っ二つにするシーンは有名だよね。
昔の作品だし、どう見ても本物に見えるから、どうやってるんだろう?って思ったけど、牛の眼球が使われたらしいです。

また、手のひらから、どんどんアリが出てくるシーンも何かを象徴しているようでかっこよかった!
でも、それらに心理学的解釈をする必要はないと思う。ただ単に受け取るだけでいいのだと思う。イメージを。
必見です。

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気狂いピエロ

kigurui.jpg
気狂いピエロPIERROT LE FOU

ご存知、フランス映画の巨匠の一人、ジャン・リュック・ゴダールの作品です。
最初からゴダールってどうよ?って思いますが、メジャーだからいいかなと思って。

お勧めするのは、「気狂いピエロ」哀しい男女の逃避行です。美しいフランスの背景とBGMを背に南仏へ逃げる二人。
そこには、なにがあるのか、本当は何を求めているのか?

クライマックス、美しい空と海の狭間で、空色のダイナマイト数十本を体中に巻きつけた主人公は、最後に顔にも空色のペンキを塗りたくります(ジャケットの写真)。

「見つかった」
「何が?」
「永遠が・・・・」

ランボーの詩からの引用で、この映画は終焉を迎えます。

夏の終わりに、見て欲しい映画ですね。

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